賠償責任保険
賠償責任保険とは法人向けの保険商品で、事業活動の中で他人に損害を与えてしまった際の損害を補償します。
事業者に法律上の損害賠償責任が発生すると、事業を継続できなくなるほどの賠償金を支払わなければならなくなるケースもあります。
賠償責任が発生する事故
事業活動を行う中で、他人に損害を与えた場合、法律的には事業者が補償しなければならないと考えられています。
例えば、従業員が業務従事中に事故を起こした場合(使用者責任)、製造した製品に欠陥があり事故に繋がった場合(製造物責任)、施設の不備による事故の場合(工作物責任)などが挙げられます。
こうした事故に対して、事業者に重い責任が問われ、賠償金も何億円という高額になるケースもあります。
賠償責任保険の種類
「施設の管理」や「仕事の遂行」に伴う対人・対物事故を幅広く対象とする「施設賠償責任保険」の他、生産した商品によるPL事故等に備える「生産物賠償責任保険」、駐車場や修理工場における自動車の管理に伴う事故を対象とする「自動車管理者賠償責任保険」等、様々な業種に対応した多種多様な保険商品があります。
取扱い内容や補償する内容は保険会社ごとに違うことがあります。
保険金が支払われないケース
どの保険商品にも共通して、以下のようなケースに当てはまる場合は保険金が支払われないことがあります。
- 契約者または被保険者の故意による損害
- 法外な賠償金を支払う等、特別な約束をした場合
- 地震・噴火・洪水・津波または高潮による損害
- 被保険者が所有・使用・管理する財物の損壊
- 従業員の身体障害に対する賠償責任